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運命じゃない人/フラットライナーズ |
前回更新から、またまた1ヶ月以上経ってしまいました。 その間に観たDVDもわずか2本。今日は、それについて書こうと思います。
1.運命じゃない人
本作が劇場映画デビューとなる内田けんじ監督は、ある一晩の物語を、5人の登場人物それぞれの視点で、時間も縦横に行き来しながら描いていく。彼女にふられたサラリーマンが、親友である探偵にレストランに呼び出され、婚約を破棄されたばかりの見知らぬ女性と意気投合。その裏では、ヤクザの組長が絡む、もうひとつの事件が進行していた。(アマゾンより)
これは面白かった!「キサラギ」や同じ監督の「アフタースクール」をはじめ、この手の 作品は大好きなんですが、これも相当いいです。アフタースクールより好きかも。
彼女に振られたばかりのサラリーマン、宮田君と婚約破棄されたばかりの女性との出会い。 このままの路線で行ってもいいんじゃないかと思うくらい、宮田くんのキャラに惹かれて 観てましたが、そこから次々といわくありげな人物が出てきて、時間軸をずらしながら 見せていく緻密な脚本に拍手です。宮田くん以外のキャラもそれぞれに魅力的で、 楽しかったです。エンディングの後の展開も色々と想像できて、後を引きますね。 こんな映画、もっと観たいなー。
2.フラットライナーズ
医学生のネルソン(キーファー・サザーランド)は、レイチェル(ジュリア・ロバーツ)、ジョー(ウィリアム・ボールドウィン)、デヴィッド(ケヴィン・ベーコン)らを誘い、自らの心臓を人工的に停止させ、1分後に蘇生を試みた。死後の世界で不思議なイメージを見たと語るネルソンに触発され、順に心停止を体験するが、死から甦った後、みな子どもの頃の苦い幻影に悩まされる。 素晴らしい死後の世界を体験したはずが、心の奥に押し隠してきた良心の呵責が幻影となって現れ、それに悩まされるというストーリーがまずおもしろい。かつて自分がいじめていた同級生が子どものまま現れて暴力を振るったり、ひどい言葉を投げつけたり、とその幻影は現実感に満ちていて、リアルに迫り来る。良心の呵責に悩まされる、というところで止まらず、罪の意識に向き合うことで幻影の恐怖から許しを請うという流れには希望があり、一種の癒しさえ感じさせてくれる。(アマゾンより)
臨死体験をしようとした、天才肌で自信家気味の学生たちを巡る物語ですが、臨死体験をした後に 起こる出来事を中心に据えた、ホラーテイストも交えたサスペンスという感じです。 少なくとも今観ればサプライズとかどんでん返し的な魅力があるわけではないですが、 結構楽しく最後まで飽きずに観ました。 上記の通り、豪華な役者陣で、更に監督・ジョエル・シューマッカー、撮影・ヤン・デ・ボン という、今から思えば凄い組み合わせの映画なので、納得です。 割とオススメですよ。
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テーマ:DVDレビュー - ジャンル:映画
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休み中の鑑賞記事(映画編) |
震災による精神的な影響に始まり、その後は仕事がストップしてしまうという 現実的な問題にも対処しなければならなくなり、また長らく休んでしまいました。 今日は、その間に観てきたDVDについての感想をまとめて書いていきたいと思います。 (順不同。震災前のものも多いので、覚えてる限りです)
1.瞳の奥の秘密
刑事裁判所を定年退職したベンハミン・エスポシト。25年前の殺人事件を題材に小説を書き始めた彼は、当時の上司・イレーネとの再会を機に、事件の裏側に潜む謎に迫っていく。(アマゾンより)
サスペンスでもあり、ラブストーリーでもあるこの作品。それらがうまく絡み合っていて、 なかなか衝撃的な結末もあり、非常に面白かったです。独特の異国情緒も良かったです。
2.エクスペンダブルズ
自らを消耗品と名乗り、鉄壁のチームワークを誇る精鋭部隊《エクスペンダブルズ》は傭兵業界にその名を轟かせる最強無敵の軍団だ。 凶悪なソマリアの武装海賊に拉致された人質を鮮やかに救出した彼らの次なる任務は、南米のヴィレーナという島国の軍事独裁政権を破壊させることだった。 だが、その依頼にはかつてない危険と巨大な陰謀が待ち構えていた…。(アマゾンより)
最近多い、オヤジが活躍するアクション映画。当然のようにこれも面白かったです。 時間的にはすごく短いシュワちゃんだったけど、面白い演出だったし、ジェイソン・ステイサム始め それぞれの良さが出ていて、良かったです。 でも、オヤジ映画大好きですが、こう続くと「イキのいい若いモンはおらんのか!」 と思ってしまうワガママな私。
3.アンストッパブル
操車場に停車中の貨物列車が整備員のミスによって無人のまま走り出した。全長約800メートルに及ぶこの777号は大量の化学薬品を積んでおり、時速100キロ以上で走る“巨大ミサイル”と化して人口密集地の街へ向かって突っ走っていく!(アマゾンより)
これ、意外と面白かった。単純なストーリーにありがちなキャラ設定なのに、何でだろ? 実話ベースだから大惨事にはなるわけ無いと思いながら観てたのに。 映像もストーリーもアナログな感じが良かったのかな。
4.ワイルドバレット
1丁の拳銃を巡り、マフィア、汚職警官、サイコキラーが壮絶な戦いを繰り広げるアクション。マフィアのジョーイは、ある殺しに使われた銃の始末を頼まれる。しかし、その銃を隣に住む少年・オレグに盗まれ…。(アマゾンより)
これ、サイコー!イキのいい若いモンはポール・ウォーカーに決定。(ワイルドスピードも結構好きです) なんかB級な感じだと思ってたんですが、ストーリーも人間関係もなかなか入り組んでいて、 最後まで目が離せません。脚本もアクションも良かったです。観てない方は是非!
5.フォロウィング
『メメント』のノーランが1人5役をこなし撮りあげた、彼の監督デビュー作。作家志望のビルは創作のヒントを得ようと、通りすがりの人を尾行する生活を送っていた。ある日、他人の生活を覗き見るのが趣味な男と出会い、思わぬ事件に巻き込まれてしまう。(アマゾンより)
クリストファー・ノーランのデビュー作、やっと観ることが出来ました。明らかにお金がかかってないのが 分かるし、無名な役者ばかりで、もっと言えばストーリーも多分なんてことない話なんですよ。 でも、さすがメメントの監督だけあって、時間軸の操り方がバツグンにうまいんですね。 小品ですが、面白かった。引き込まれました。
6.デストラップ
ブロードウェイの劇作家シドニー・ブリュールは悩んでいた。かつてはスリラー劇の第一人者として活躍したが、近頃はスランプ状態。その上最新作ミステリーで酷評をかい、作家としての危機を迎えていた。このまま慰みで書き続けるか、それとも心臓病を抱える金持ちの妻に養ってもらうのか…。そんな折、郵便で一冊の台本が届けられる。昔の教え子が初めて書き上げたミステリー劇を送ってきたのだ。それは素晴らしい出来ばえだった。何よりヒット作が欲しかったシドニーの脳裏に、ある残酷なストーリーが書き上げられる…。(アマゾンより)
これも前から観たかった映画。さすがに、「公開当時だったらもっと驚けただろうに」という 感じはしましたが、それでも面白かったです。なんか人を食ったような感じで、独特のノリでしたが マイケル・ケインだとそういうのが成立してしまうという感じがします。
7.タワーリング・インフェルノ
138階建て超高層ビルの落成パーティが大火災に襲われた! 地下の発電機から発生した炎は、執拗に攻め上がりながら世界最大のビルを、数百人の生命を飲み込む炎の地獄へと変えていった。 逃げ惑う人々を救出すべく、消火隊隊長オハラハンは超人的な離れわざで、ビルの設計者ロバーツは研ぎ澄まされた知性で、生死を賭けた闘いに挑む。(アマゾンより)
勿論、これは何度目かの鑑賞ですが、やっぱりすごく面白かった。マックイーンとニューマンは、 あの二人が並び立つのを観るだけで幸せを感じるような存在感だし、パニック・ムービーとしても勿論 だけど、ドラマ的な部分もしっかり描かれているから重厚感が増すんでしょうね。 こういう作品、また作られないかなー。
8.大空港
記録的な猛吹雪に見舞われたエアポート。次々に起こる予期せぬトラブルを手際よくさばく空港長ベーカーズフェルド(バート・ランカスター)の元に、義弟のデマレスト機長(ディーン・マーティン)が操縦するジャンボジェット機に爆発物が持ち込まれたとの知らせが入る。機長らはタダ乗り常習犯の老婦人(ヘレン・ヘイズ)に協力を求め、犯人から爆弾の入ったアタッシュケースを奪おうとするが、男はトイレに逃げ込み爆死。その衝撃で機体に亀裂が入り・・・。(アマゾンより)
タワーリングを返しに行ったその足で借りてきてしまいました。やっぱりこれも面白い。 でも、この作品もパニックムービー的な展開になるのはかなり後で、前半は結構じっくりと ドラマ部分が描かれてるんですよね。今の感覚からしたら、テンポが遅いと思いますが 面白かったな。ジョージ・ケネディがまたいいんだよな~。
本数も多いし、サラッと書いてしまいましたが、どれも面白かったです。 良かったら、また感想をお聞かせ下さい。
テーマ:DVDレビュー - ジャンル:映画
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無題 |
どう書き出せばいいんだろう?何度も何度も書き直してます。 それ程に悲惨な今回の大震災。 被害に遭われた全ての方にお見舞い申し上げます。 また、不幸にも亡くなられた方やそのお身内の方々には 心からお悔やみ申し上げます。 救助活動をされている方、被災地で逃げずに看護や介護をされている方たちにも 本当に頭が下がります。
そんな中、募金をすること以外に、自分には何が出来るんだろう?と 思っているところで出会った動画とブログの記事があります。 自分がいいと思ったものを他の人にも伝えるということも、すごくささやかすぎるけど 何かの役には立つのでは?と思い、ご紹介したいと思います。 まずは、動画から。2点あります。
すみません。もう一つは、埋め込みコードが分からないので、アドレスを記載します。
http://www.youtube.com/watch?v=u2cdUv10jNA
そして、おちまさとさんのブログから、3/14の”「不謹慎」とは何か”という記事です。 http://ameblo.jp/ochimasato/entry-10830934123.html
私自身、被災者の方に対する思いから、何となくブログの記事を書くのも何をするのも 不謹慎のような感じがしていて、それはそれで正しい感情だと思わなくもないんですが、 やはりそれではダメだよなという気持ちをうまく表現してもらってる感じがしました。 お時間があれば、読んでみて下さい。
安易なことは言えませんが、少しでも早く復興して、みんなが元気になることを願っています。
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アイアン・メイデン&「12番目のカード」 |
皆さん、こんばんは! すみません、週一更新が途絶えてしまいました。 前回から今までの間は、海外ドラマ「プリズン・ブレイク」鑑賞中ということもあり、一本も映画を観てません。 なので、久しぶりに音楽の話題にしようと思います。
実は、最近ヘビメタにはまってます。(笑) メタル系にはまるなんて、20年以上ぶりかな~。当時は、ハードロックかヘヴィメタルか微妙ですが、 ディープ・パープル、レインボウ、マイケル・シェンカー、アイアン・メイデンなんかを好きで 聴いてました。 去年の秋頃だったか、アイアン・メイデンのファーストを聴いてたんです。そうしたら「やっぱメイデンは 最高だな~」なんて思い、「でも初期の頃だけ聴いて、メタル自体飽きてしまったな~」となり、 「その後の曲も聴いてみるか」ということで、レンタルしてみたのがコレです。
これがもうサイコーでした!最初から最後まで傑作揃い。選曲も流れも素晴らしかったです。 その後、オリジナルも何枚か聴いたんですが、どれも良くて気に入りました。 特に良かったのは、やっぱり「魔力の刻印」かな~。でも、最近のもなかなかいいので、驚きました。
調子に乗って、ジューダス、イングウェイ、クイーンズライチ、ドリームシアター等を聴きましたが、 どれも良くて気に入りました。特にスピード感のあるもの、プログレハード系が好きなんですが、 これらについても、気が向いたらご紹介したいと思います。
気がついてみたら、メタルを聴くようになってから、少し元気になった気がします。 その気が無い時に無理やり聴いてもダメでしょうが、私の場合、体が欲してたのかな~なんて 思います。関係ないですが、去年の大掃除は、iPodでアイアン・メイデンを聴きながらやったので いつになく楽しくできました。(笑)
普段聴かない人も、気が向いたら聴いてみるといいかもしれませんよ。
本の方も読んだのは一冊だけ。ジェフリー・ディーヴァーの「12番目のカード」です。
ハーレムの高校に通う十六歳の少女ジェニーヴァが博物館で調べものをしている最中、一人の男に襲われそうになるが、機転をきかせて難を逃れる。現場にはレイプのための道具のほかに、タロットカードが残されていた。単純な強姦未遂事件と思い捜査を始めたライムとサックスたちだったが、その後も執拗にジェニーヴァを付け狙う犯人をまえに、何か別の動機があることに気づく。それは米国憲法成立の根底を揺るがす百四十年前の陰謀に結びつくものだった。そこにジェニーヴァの先祖である解放奴隷チャールズ・シングルトンが関与していたのだ…。“百四十年もの”の証拠物件を最先端の科学捜査技術を駆使して解明することができるのか?ライムの頭脳が時空を超える。(アマゾンより)
リンカーン・ライムシリーズは、一作目の「ボーン・コレクター」から順に読んでるんですが、 鉄板シリーズですね。正直、シリーズ中では、やや劣る出来かな~とも思いますが、それでも十分面白い。 キャラクターもそれぞれに魅力的で、シリーズものならではの楽しさもあります。 いわゆるジェットコースター系の作品が好きな人は、是非読んでみてください。 一作目からがオススメです。
テーマ:ブックレビュー - ジャンル:本・雑誌
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RED/レッド |
2週続けての劇場鑑賞。なんか最近いい感じです。 で、今回観たのは「RED/レッド」。もう、これサイコー!私のツボ突きまくりでした。

ウォーレン・エリス&カリー・ハマーの同名グラフィック・ノベルを、ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコビッチ、ヘレン・ミレンの豪華共演で映画化したアクション・コメディ。かつてCIAの工作員だったフランク、ジョー、マービン、ビクトリアの4人は、内部機密を知りすぎているという理由でCIAの暗殺対象者になってしまう。4人は生き残りをかけてCIA本部に侵入するが……。監督は「フライトプラン」のロベルト・シュベンケ。(映画.comより)
映画のノリとしては、ガイ・リッチーのロック・ストックあたりをもう少しハリウッド・アクション風に したという感じかな。とにかく否応なしに私が反応してしまうタイプの映画です。 いい役者が演じる個性的なキャラが集結し、巨大な組織と戦う。それぞれが凄腕なんだけど 随所にニヤリとさせられる笑い所があって・・・。もうたまりません。
主演のブルースはいつもながら間違いないし、モーガン・フリーマンの、有能さと軽さを 併せ持ったキャラが最高です。73才だというのに、あの天真爛漫ないたずらっぽい笑顔。 チャーミングすぎて惚れてしまいそうです。(笑) ジョン・マルコビッチもはまり役でしたねー。いるだけで笑える感じです。 あと、敵役的な役のカール・アーバンも良かった。有能でありながらも、この映画的には 完全ないじられ役なんですが、その表情というか絶妙でした。 更には、アーネスト・ボーグナインなんかも出てるし。この監督、私の好みを調べた上で この作品を作ったんじゃないか?と思ってしまう程でした。(笑) とにかく面白いので、ビビッと来た人は是非観てください。
続いて、本のご紹介ですが、東野圭吾の「殺人の門」を読みました。
「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。でも、私には殺すことができないのだ。殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか?人が人を殺すという行為は如何なることか。直木賞作家が描く、「憎悪」と「殺意」の一大叙事詩。(アマゾンより)
いつもながら、東野圭吾は読ませますねー。この本も分厚かったんですが、結構あっという間に 読めました。でも、この作品に関しては、ちょっと読むのがしんどくなりました。 この主人公が、あまりにもお人好しすぎるというか騙され易すぎて、読んでてイライラするし、 入り込めない部分があったんですよ。まー、イライラさせるというところが文章のうまさなのかも しれませんが。読み始めの時の(私が思った)テーマと、その後の展開が微妙にずれてる感じなのも 評価が低くなった要因かもしれません。 東野作品は大好きで、そこそこ読んでるんですが、この作品はちょっと落ちるかなーというのが 率直な感想でした。
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