映画と本と、時々・・・
感動したり面白かった映画や本について日記風に書いたブログです。 日々の出来事や音楽についても気ままに書いていこうと思います。
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ゾディアック
今日は、お客さんに誘われて仕事をサボッて映画を観てきました。
映画館で観たのは何年ぶりだろう。平日は仕事、休日は家庭の都合で
なかなか映画館には行けないので、すごくうれしかったです。

観た映画は「ZODIACーゾディアックー」。監督はデヴィッド・フィンチャーで
アメリカであった実際の事件、ゾディアック事件を元にした映画です。
公式サイトはココ→http://wwws.warnerbros.co.jp/zodiac/

ゾディアックというのは、1969年に新聞社に声明文を送りつけた連続殺人犯が
その声明文の中で自ら名乗った名前である。
ゾディアックの手による殺人は、(判明しているものだけで)声明文の前年、1968年から
69年にかけての4件で死者は5人である。
殺した人数だけでいえば、もっと多い犯人はたくさんいるが、何故ゾディアックが
人々の記憶に強烈に残っているかというと、非常に自己顕示欲が強く
マスコミを通して様々な声明・証拠を残してきたからである。
例えば、犯行後に暗号文を含んだ声明文を新聞社に送りつけたこと、その声明文に
証拠も付けてきたこと、犯行後自ら電話をしていること、果てはテレビ番組中に
電話までかけてきたのだ!

と言うわけで、否が応でも人々の関心を引き、多くの人がその謎解きに
熱中した。この映画は、そんな中でも特にこの謎にのめりこみ、生活にまで
支障を来した4人の男を中心に描いてます。
実在の事件なので、最後にどんでん返しがあってすっきり解決するという
訳ではなく、上映時間的にもかなり長いのですが、本当にこの事件に入り込み
迷宮を彷徨っているような気にさせられます。監督をはじめ制作陣も
この事件にのめりこんでしまったというのも頷けるし、自分もすっかり
嵌ってしまいましたが、この事件そのものものめりこむことの恐ろしさも感じ
何とも言えない余韻を残す作品でした。



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テーマ:★ゾディアック★ZODIAC★ - ジャンル:映画

ゴーレムの檻/柄刀一
「ゴーレムの檻」を読みました。これはサンフランシスコ近郊の研究所に勤める
博物学者、宇佐見博士を主人公とする連作短編推理小説集です。
ゴーレムの檻
柄刀 一
4334076068


この本は5編から成っているんですが、それぞれ「エッシャー」「シュレディンガーの猫」
「ゴーレム」等をモチーフに書かれています。
エッシャーというのは画家で、流れ落ちた水が水路を回りながら上っていき、また
落下するという永久的に水が流れ続ける建物を描いた「滝」や四角形の建物の屋上に
巡らされた階段状の回廊を上り続ける人と下り続ける人を描いた「上昇と下降」等の
騙し絵が有名です。
ゴーレムというのはユダヤ教の伝承に登場する自分で動く泥人形のことで、
ラビが土をこねて人形を作った後で、「emeth(真理)」と書いた羊皮紙を額に貼ることで
完成し、ゴーレムを壊すときは「emeth」からeの一文字を消し、「meth(死)」に
すればよいとされています。
(エッシャーもゴーレムも非常に簡単に説明してますので、正確ではありませんが、
興味のある方は調べてみてください。)
シュレディンガーの猫も凄く面白い思考実験ですが、とても説明できません。
とにかく、こういったことを背景にして、不思議な世界の不思議な事件を描いているんですが
トリックそのものは結構本格的だったりして(強引さもありますが)、
結構面白かったです。
それにしてもエッシャーの騙し絵って不思議ですよね。
下にエッシャー世界をテーマにしたYouTube動画をご紹介します。3分43秒です。
コミカルさもありつつ(笑える感じではないです)、シュールな悪夢の世界が展開されます。
興味のある方は見てみてください。



テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

ミステリーの系譜/松本清張
松本清張の「ミステリーの系譜」を読みました。

ミステリーの系譜
松本 清張
4122001625


「闇を駆ける猟銃」「肉鍋を食う女」「二人の真犯人」の3編から成っており、いずれも
日本で実際に起こった事件を、調書や裁判記録などを元に努めて客観的に記し、
そこに(客観的に判断するのを助けるために)清張の注釈が加えられているという
体裁を取っています。
3編とも面白かったのですが、特に印象に残った「闇に駆ける猟銃」をご紹介します。

これは、1938年に岡山県の鄙びた村で、当時21歳の青年が、同じ村落に住む人々を
一晩で30人殺害したという、日本どころか世界の犯罪史上でも例を見ない大量殺戮事件
「津山三十人殺し」について書かれています。この事件は、横溝正史の「八つ墓村」の
モチーフにもなっています。
元々は成績も良く、優しかった青年が、女子供・老人問わず村のほぼ半数を殺し尽くす
という凄惨な事件を、いかにして起こすようになったかということが淡々と書かれている。
犯人自身の思いこみや村人との気持ちのすれ違いみたいなことも含め、差別を受けて
殺害を決意する動機の部分にも、決意してから実行するまでの準備の周到さ・執念深さ
も本当に背筋が寒くなるような恐ろしさです。
ちょっとした運命のいたずら的なことで、誰もが恐ろしい事件の加害者にも被害者にも
なりうるんだということが伝わってきて、考えさせられました。(この事件の犯人に
共感するということでは全くないですが)
更にわずか70年ほど前の日本(の村落)がこんなに閉鎖的な世界だったんだという
こともショックを受けました。
勿論読後感のいい本ではないのですが、こういった事件ものが好きな人には是非とも
おすすめします。

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学






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