今日はジョン・レノンの「ジョンの魂」をご紹介します。 原題は「JOHN LENNON」というんですが、まさにそのまま、剥き出しの ジョン・レノン自身について歌われた作品です。先日ご紹介したピンク・フロイドの「狂気」 とは、また別の魅力を持ったロック史に残る傑作だと思います。 ジョンの魂 ?ミレニアム・エディション? ジョン・レノン

ジョンは幼い頃(でも物心はついてた)両親が離婚し、叔母ミミの家にあずけられました。 そこで、母親ジュリアとの最初の別れがあった訳です。そして、ある程度大きくなり、再び ジュリアの元に通うようになって、幸せを感じるようになっていた17才の時に交通事故で ジュリアがあっけなく死んでしまいます。2度目の別れです。ジョンは、その悲しさ・喪失感を ずっと引きずって生きてきました。そんな思いをさらけ出したような曲「MOTHER」から このアルバムは始まります。マザーはこういう叫びからはじまります。
Mother, you had me but I never had you 母さん、僕はあなたのものだったけど あなたは僕のものじゃなかった
イントロの鐘の音に続き、本当に悲痛な声で叫びます。 この歌に続き、「しっかりしろ、ジョン、頑張るんだ」と自分を励ますかのような歌、 (人気者の自分に)仲間面してすり寄って来る連中に「もう、うんざりだ」と 歌ったり、「一人になるのが怖い」と歌ったり、本当に赤裸々な気持ちを歌っています。
そして、GODという曲では、「神なんて信じない ・・・ ビートルズだって信じない」 「夢は終わった」と歌い、ビートルズの解散とそれに伴う非難(主にヨーコへの)に対し、 「僕だけを信じる ヨーコと僕だけを」と歌っています。 世界で最も有名なロックスターといっても過言ではないのに、本当にストレートに 気持ちをぶつけ、全然自分とは境遇も違うのに、共感もし、感動します。 でも、この「夢は終わった」という部分に関してヨーコがこんなことを言ってます。
夢は終わったという言い方が、自分がその夢みたいな世界と縁を切るというのが、 凄く辛いような、そういう人間的なところが非常に出ている。 たとえば、「さっぱりしよう」なんてことを言うときにも言ってるときの声が かすれてたりしてね。(笑)
やっぱりヨーコはジョンのことをよく理解していたし、ジョンはすごくヨーコの ことが好きだったんだなと思います。 このアルバムの「LOVE」って曲では「愛は愛を感じること、触れ合うこと、 手を伸ばし、愛に届くこと」という内容のことを歌ってます。ヨーコが今ここにいて 手を伸ばせば触れることも出来、お互いに愛を確かめ合えることが本当にうれしくて 幸せなんだろうなってことが伝わります。ヨーコに嫉妬しちゃうくらいです。(笑)
「OH! YOKO」って曲があるんですが、これが更に、聴いているこっちが恥ずかしく なるくらいストレートにヨーコへの気持ちを歌っていて、個人的にはすごく好きな 曲です。
こう書くと、この作品がほのぼのとしたもののように感じられるかもしれませんが、 この作品は人間の心の強い部分も弱い部分もすべてさらけ出した、正に魂を感じるような 素晴らしいアルバムです。知っている人が多いと思いますが、是非多くの人に 歌詞カードも見ながら聴いて欲しいなと思います。 テーマ:お気に入り&好きな音楽 - ジャンル:音楽
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