先日、「女か虎か」という作品をご紹介しました。この作品を始めとして 私には好きな謎や問題が色々とあります。この機会に、それらの一部を ご紹介しようと思います。
まずは「山口雅也の本格ミステリ・アンソロジー」に収録されている「謎のカード」から。 サワリだけご紹介します。 主人公のリチャード・バーウェルは、旅先のパリで見知らぬ美女から一枚のカードを 渡される。カードには紫色のインクでなにやらフランス語らしい文句が書かれていたが、 フランス語の読めない彼は、ホテルの支配人にそれを読んでもらう。すると、それまでは 丁重に接してくれていた支配人は顔色を変えて、「いますぐ、このホテルから立ち退いて いただきたい」という。その後もカードを見せるたびにそれを読んだ人の態度が急変し、 警察にも連れて行かれたりと散々な目に遭う。色々な展開もあるんですが、結局この カードには何が書かれていたのかという謎です。これも「女か虎か」同様、リドル ストーリーなので、結論は書いてありません。でも、気になりますよね。
次は、三谷幸喜の作品によく出てくる「赤い洗面器の男」です。「古畑任三郎」や 「王様のレストラン」等に微妙に表現を変えつつ、何度も出てきます。 以下、ウィキペディアから引用します。 ある晴れた日の午後、道を歩いていたら赤い洗面器を頭に乗せた男が歩いてきました。 洗面器の中にはたっぷりの水、男はその水を一滴もこぼさないように、ゆっくりゆっくり 歩いてきます。 私は勇気をふるって「ちょっとすいませんが、あなたどうして、そんな赤い洗面器なんか 頭に乗せて歩いてるんですか?」と聞いてみました。すると男は答えました。「それは君の…」 で終わってしまうんです。この答えとして、「赤い洗面器」略して「あかせん」なので、 「理由は明かせん」とする説。 洗面器や水が頭から落ちないことから「おちない」=「オチはない」とする説。がファンの 間では有力らしいです。
もう一つは「モンティ・ホール問題」と呼ばれるもの。 これもウィキペディアから引用します。 プレイヤーは、3つのドアを見せられる。ドアの1つの後ろにはプレイヤーが獲得できる景品があり、 一方、他の2つのドアにはヤギ(景品がなく、ハズレであることを意味している)が入っている。 ショーのホストは、それぞれのドアの後ろに何があるか知っているのに対し、プレイヤーは ドアの後ろの様子はもちろん知らない。 プレイヤーが第1の選択をした後、ホストのモンティは他の2つのドアのうち1つを開け、 ヤギを見せる。そしてホストはプレイヤーに、初めの選択のままでよいか、もう1つの閉じている ドアに変更するか、どちらかの選択権を提供する。プレイヤーは、選択を変更すべきだろうか?
ゲームのルール (1)3つのドア (A, B, C) に(景品、ヤギ、ヤギ)がランダムに入っている。 (2)プレイヤーはドアを1つ選ぶ。 (3)プレイヤーがどのドアを選んだかにかかわらず、ホストは残りのドアのうち1つを 必ず開ける。 (4)ホストは景品のあるドアを知っていて、必ずヤギの入っているドアを開ける。 もし、両方ともヤギだった場合はコインを投げて決める。 このうち (3) と (4) の条件が重要である。特に (3) が決められていなければ、このゲームは プレイヤーとホストの心理戦であり、確率の問題ではない。(4) は条件を書き換えることができる。 「モンティホール問題」として大騒ぎとなった原因は、ルール(3)と(4)について司会のモンティが 何も説明しなかったからである。 以下の説明には、ルール(1)と(2)はもちろん、(3)と(4)も 守られており、参加者はルール(1)~(4)を知っているという大前提がある。
さて、この場合、プレイヤーはどういう選択をすべきでしょうか? この問題には答えがあるので、以下に反転して書いておきます。良かったら考えてみて ください。
模範的な解答は「開けるドアを変更する」である。なぜなら、プレイヤーがもう一つのドアへ 変更した場合に景品を勝ち取る可能性は、プレイヤーが元々の選択のままである場合の2倍 であるからだ。 この理由は次のようになる。元々の選択では、プレイヤーは選んだドアに景品がある可能性を 1/3 しか持っていない(景品がない可能性は 2/3)。この確率はモンティがヤギのドアを 開けたとしても変わらない。その結果、もしプレイヤーがもともとの選択に忠実ならば景品を 勝ち取る可能性は 1/3 であり、したがって、プレイヤーが変更した場合は 2/3 である。
どうですか?当たってましたか?もっと詳しい解説がウィキに載ってますので、 興味のある方はご覧下さい。 他にも色々と好きな問題があるんですが、長くなるのでやめておきます。 皆さんは好きな謎や問題、ありますか?
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