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インセプション |
「世界の渡辺謙」に敬意を表して、劇場まで観に行きました。 行って良かった。最高でした!
ドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)は、人が一番無防備になる状態―― 夢に入っている時に潜在意識の奥底まで潜り込み、他人のアイデアを盗み出すという、危険極まりない犯罪分野において最高の技術を持つスペシャリストである。 コブが備えもつ類稀な才能はこの業界でトップレベルであり、裏切りに満ちた企業スパイの世界において引っ張りだこの存在となっていた。 だがその才能ゆえ、彼は最愛のものを失い、国際指名手配犯となってしまう。
そんな彼に絶好のチャンスが訪れる。 彼が最後の仕事と決めたミッションを果たすことさえできれば、かつての幸せな人生を取り戻せるかもしれないのだ。 だがその任務はほぼ不可能に近い「インセプション」と呼ばれるものだった―。(アマゾンより)
どこから書き出せばいいのか悩むくらい、素晴らしい出来で、堪能しました。 やっぱりクリストファー・ノーランは凄いですね。いかにもハリウッド大作的な華やかさが ありながら、オリジナル脚本によって新鮮で刺激的な世界も見せてくれる。 設定が面白いし、「あれはどういうことなんだろう?」とか色々考えさせる展開もうまいし、 映像もアクションシーンも素晴らしいし。見終わってすぐ、また観たくなるような感じでした。 渡辺謙も想像以上に重要な役どころで、格好良かった。
ここからネタバレ全開になりそうなので、未見の方はご注意下さい。
相手の夢の中に侵入する。こちらが描いた夢の世界に相手を引き込む。更に相手の夢の中で、 こちらが考えた意識を植え付ける。 その夢の中にも階層があり、その階層が一段深まる毎に実際の時間経過に対する その世界での時間経過が長くなる。 夢の中で死ねば一つ前の階層に戻れるが、ある条件によっては虚無の世界を彷徨うことになる。 等、色々面白い設定、その世界でのルールを考えましたねー。また、これを途中でチームに 初心者を入れ、その者に説明することによって視聴者にも分かるようにするのはうまいと 思いました。ただ、実際にあのチームがあったとして、女子大生を入れるかな?とか女子大生も その組織に入るかな?という疑問は残りますが。(笑)
結局、サイトーとコブは虚無の世界から抜け出せたんでしょうか?ラストの、コマが危うく 回るシーンは、このまま回り続けるということなのかなーと思いますが、論理的な説明も できるんでしょうか?それとも視聴者に委ねるという感じなんですかねー。 それと、冒頭とラスト前のシーンで、年を取ったサイトーとコブが会いますよね。 あれって、虚無の世界なんですか?サイトーだけ虚無の世界に落ちて その世界の方が時間経過が早いから、サイトーだけ年を取ってるんですか? そもそも冒頭とラスト前って同じシーンなんですか? 分かる人がいたら教えてくれるとうれしいです。 これ以外にも色々疑問な点、矛盾に感じた点もあったんですが、数日前に観たので 何が疑問だったかも忘れてしまいました。これ以外に疑問な点があった方は、それも 教えてくれるとうれしいです。ただ回答する自信はまったくないです。(笑)
役者も良かったですねー。ディカプリオは勿論だけど、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットや トム・ハーディーもあまり知らなかったんだけど良かったし、ピート・ポストルウェイトや マイケル・ケインが脇役で出てるんですから。 でも、何と言っても渡辺謙!思った以上に出ずっぱり&存在感があり、格好良かった。 だけどあまりに肩入れしすぎてしまうので、サイトーがすごくいい人に思えて しょうがなかったです。(笑)
アクション・シーンも良かったですねー。特に気に入ったのは、無重力空間での アクション。多分初めて観たような気がします。マトリックスのワイヤーアクションも 新鮮でしたが、これも面白かった。縄でくくって、エレベーターに連れて行くシーンも 面白かったし。
それと、今回はD-BOXというシステムで鑑賞しました。映像に併せて座席が動くんですよ。 遊園地のアトラクション気分で映画が観れて楽しかったです。突然列車が車に突っ込むときの 衝撃と言ったらもう!夢の中で街がせり上がるときの地響きのような感じとかカーチェイスも 勿論楽しいし。アバターのIMAXでもそう思いましたが、映画のエンターテイメント化が 進んでますねー。 でも、腰痛持ちの方は注意した方がいいかもしれません。身構えてない状態でいきなり 衝撃が来るので、前日ちょっと腰を痛めていた私には、少しきつかった。
年に1,2本しか劇場鑑賞しない私が言うのも何ですが、やっぱり映画館はいいですねー。 特に、この作品は最高でした。
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サラマンダー |
「サラマンダー」を観ました。単純なパニック・ムービー好きな私には面白かったです!
現代のロンドン。地下鉄延長工事の現場から、太古の巨大竜、サラマンダーが眠りから目を覚ました。彼らは驚異的な速さで増殖し、20年後には人類を絶滅へと追い詰めていた。サラマンダーの目撃者であったクイン(クリスチャン・ベール)は、仲間とともに要塞に隠れるように暮らしていた。そこにアメリカからサラマンダーを倒したことのある男ヴァンザン(マシュー・マコノヒー)と彼が率いる義勇軍がやってくる。空を自在に飛び回り、強烈な炎を吐き、人間を喰らうサラマンダーを相手に、と、生き残ったわずかな人間たちの生死をかけた戦いが始まった。(アマゾンより)
あらすじを読んでもらえば分かるとおり、B級な映画です。更に、核兵器でも滅びなかった サラマンダーが、原始的な武器でやられちゃうのをはじめ、ツッコミ所満載です。(笑) なので、ダメな人はダメだと思いますが、ツッコミ所に目をつむる、又は逆に楽しめる人で この手のストーリーが好きなら、おすすめです。
まず、役者がいいんですよね。クリスチャン・ベールは、気がつくと最近やたら観てるんですが、 毎回いい味を出してると思います。B級テイストな作品でも、この人が出ると作品が締まる 気がします。 それと、何と言ってもマシュー・マコノヒー!ラブコメが似合う優男的イメージが 強かったんですが、今作ではスキンヘッドのマッチョな軍人上がり役で、しびれました。 良く聴いている訳じゃないんですが、声までいつもと違うように感じました。役者って 凄いなーと改めて感じましたよ。私なんかは、このマシュー・マコノヒーを観るだけでも、 観る価値ありだと思います。 その他にもジェラルド・バトラーやイザベラ・スコルプコ等みんないい味出してました。
サラマンダーによる都市の破壊シーンもほとんどなく、ラストもあっけない感じもしますが、 そのおかげで100分程度に収まり、程よく楽しめたんじゃないかなーと思います。
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インビクタス/負けざる者たち |
「インビクタス/負けざる者たち」を観ました。明るい希望を感じさせてくれる話で良かったです。 以下は、ほとんどネタバレなので、未鑑賞の方は読まないようにしてください。
クリント・イーストウッド監督、モーガン・フリーマン、マット・デイモン共演による感動ドラマ。南アフリカ共和国大統領に就任したネルソン・マンデラは、荒んだ国の情勢を立て直すため、ラグビーに希望の光を見出す。(アマゾンより)
マンデラ元大統領のことは、多少知ってはいたけど、この話は全然知りませんでした。 凄い人がいるものですね。あの狭い監獄の中で約30年間、それでも腐りもせず絶望もせず、 それどころか「赦す」心を持ち続けているなんて、とても真似できることではありません。 彼が獄中で心の拠り所にしていたという詩の1節、「私が我が運命の支配者、我が魂の指揮官」 深いものがありますね。くじけずに自分の心をコントロールし続けたんでしょうね。 それと、人の心を動かす術、人々の気持ちを一つにして前を向かせるということにも 非常に長けていたんだなーと感心しました。
一つのスポーツ映画としてみてもなかなか秀逸だったんじゃないかと思います。 丁度、サッカーのワールドカップが終わった後なので、より臨場感を持って観られた 気がします。カメルーン戦は、友達の友達がやっているバーの無料開放で、知らない人 30人位と一緒に観たんですが、やっぱりすごく一体感が出るし、仲間感覚になれるし いいものだなーと思いました。スポーツの素晴らしさ、国を応援することの一体感、 パブリックビューイングの楽しさを感じることができました。この映画でも黒人と白人が 分け隔て無く、昔からの友達同士のようにともに喜びを分かち合う、そんなシーンも 素直に共感できましたよ。
イーストウッドは確実に色んな面から世界平和を目指してますね。素晴らしいです。
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チェイサー |
「チェイサー」を観ました。かなり期待しての鑑賞でしたが、見事期待に応えてくれました!
デリヘルを経営する元刑事ジュンホの元から、女たちが相次いで失踪。時を同じくして、街では連続猟奇殺人事件が勃発。ジュンホは、女たちが残した携帯電話の番号から客の一人ヨンミンに辿り着く…「女たちは俺が殺した。そして、最後の女はまだ生きている」捕らえられたヨンミンはあっけなく自供するが、証拠不十分で再び街に放たれてしまう。警察すらも愚弄される中、ジュンホだけは、囚われた女の命を救うため、夜の街を猛然と走り続ける。交錯する二人の運命は、やがて想像を絶する衝撃の結末へと向かっていく―(アマゾンより)
いや~、何とも凄惨な映画でした。殺害・暴行シーンでは自分がやられているかのような 痛みを感じ、精神的にも絶望感や救いの無さを突きつけられ、呆然としてしまう感じでした。 韓国映画って独特のエネルギーがありますよね。緊張と弛緩のギャップが激しすぎるというか・・・。 例えば、ヨンミンが警察に捕まり、とんでもない凶悪殺人犯の可能性が極めて高いのにも 拘わらず、信じられないような緩い対応を見せたかと思えば、逃亡・追跡シーンや殺害シーンに 転じると怒濤の勢いで徹底的にやりつくすようなところとか。 主演二人も素晴らしかった。ジュンホは史上最もタフで暴力的な元刑事なんじゃないかと 思わせる迫力だったし、ヨンミンの大人しくしてるときと犯罪に走るときのギャップ、狂気に とりつかれた異様な目ヂカラ。この二人の迫真の演技で異常なテンションの映画に仕上がったと 思います。一方で、デリヘル嬢の薄幸さ加減とその娘の可憐さも、より深い救いの無さを 現していたし。
しかし、これも実在の事件を元にしてるんですね。驚くばかりです。「ユ・ヨンチョル事件」 について色々と調べて読みましたが、10ヶ月で20人以上も殺したなんて、言葉を失います。
それにしても、韓国映画恐るべし、と思わせる凄い作品でした。
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