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感動したり面白かった映画や本について日記風に書いたブログです。 日々の出来事や音楽についても気ままに書いていこうと思います。
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ミステリーの系譜/松本清張
松本清張の「ミステリーの系譜」を読みました。

ミステリーの系譜
松本 清張
4122001625


「闇を駆ける猟銃」「肉鍋を食う女」「二人の真犯人」の3編から成っており、いずれも
日本で実際に起こった事件を、調書や裁判記録などを元に努めて客観的に記し、
そこに(客観的に判断するのを助けるために)清張の注釈が加えられているという
体裁を取っています。
3編とも面白かったのですが、特に印象に残った「闇に駆ける猟銃」をご紹介します。

これは、1938年に岡山県の鄙びた村で、当時21歳の青年が、同じ村落に住む人々を
一晩で30人殺害したという、日本どころか世界の犯罪史上でも例を見ない大量殺戮事件
「津山三十人殺し」について書かれています。この事件は、横溝正史の「八つ墓村」の
モチーフにもなっています。
元々は成績も良く、優しかった青年が、女子供・老人問わず村のほぼ半数を殺し尽くす
という凄惨な事件を、いかにして起こすようになったかということが淡々と書かれている。
犯人自身の思いこみや村人との気持ちのすれ違いみたいなことも含め、差別を受けて
殺害を決意する動機の部分にも、決意してから実行するまでの準備の周到さ・執念深さ
も本当に背筋が寒くなるような恐ろしさです。
ちょっとした運命のいたずら的なことで、誰もが恐ろしい事件の加害者にも被害者にも
なりうるんだということが伝わってきて、考えさせられました。(この事件の犯人に
共感するということでは全くないですが)
更にわずか70年ほど前の日本(の村落)がこんなに閉鎖的な世界だったんだという
こともショックを受けました。
勿論読後感のいい本ではないのですが、こういった事件ものが好きな人には是非とも
おすすめします。
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テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学


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