映画と本と、時々・・・
感動したり面白かった映画や本について日記風に書いたブログです。 日々の出来事や音楽についても気ままに書いていこうと思います。
プロフィール

CD

Author:CD
FC2ブログへようこそ!



カテゴリー



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する



スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

犬の力/ドン・ウィンズロウ
途切れ途切れの更新になっていますが、今日は本のご紹介をしたいと思います。

犬の力 上 (角川文庫)犬の力 上 (角川文庫)
東江 一紀

角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-08-25
売り上げランキング : 1503

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

メキシコの麻薬撲滅に取り憑かれたDEAの捜査官アート・ケラー。叔父が築くラテンアメリカの麻薬カルテルの後継バレーラ兄弟。高級娼婦への道を歩む美貌の不良学生ノーラに、やがて無慈悲な殺し屋となるヘルズ・キッチン育ちの若者カラン。彼らが好むと好まざるとにかかわらず放り込まれるのは、30年に及ぶ壮絶な麻薬戦争。米国政府、麻薬カルテル、マフィアら様々な組織の思惑が交錯し、物語は疾走を始める―。(アマゾンより)

いやー、最高に面白かったです。ノワール系が好きな人にはたまらないと思います。
麻薬カルテルやマフィアは勿論、アメリカを始め各国政府や聖職者まで腹黒い思惑や陰謀が絡み、
裏切りに次ぐ裏切りやトラップがはりめぐされ、飽きるところを知らない感じです。
登場人物も極悪非道なところ、消極的な悪の部分がある一方で、どこか憎めないところや
感情移入してしまう部分があり、物語の世界にどっぷり浸かってしまいました。
実名や実際の事件も登場し、中南米麻薬戦争を中心とする現代史の裏側を覗くような
気分も味わえるし、本当に贅沢な1冊でした。このミス1位も納得です。
これを読んで気になった人は是非読んで下さい。おすすめです。

テーマ:ブックレビュー - ジャンル:小説・文学

氷の家/ミネット・ウォルターズ
ずっと前から気になっていた「氷の家」をやっと読みました。
評判に違わぬ面白さで良かったです。

氷の家 (創元推理文庫)氷の家 (創元推理文庫)
Minette Walters

東京創元社 1999-05
売り上げランキング : 269065

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

邸の氷室は十八世紀に小丘を模して造られた。冷蔵庫の出現にともない保冷庫としての役目を終えていたそこで、不意に死骸が発見される。胴体は何ものかに食い荒らされた、無惨な死骸。はたしてこれは何者か?…ここにはすべてがある。悲嘆も歓喜も、幻滅も信義も。これはまさに人生そのもの、そしてミステリそのもの。ミステリ界に新女王の誕生を告げる、斬新なデビュー長編!CWA最優秀新人賞受賞作。(アマゾンより)

この本の面白さはどう説明したらいいんでしょう?あまり書くとネタバレになりそう
ですが、ミステリとしての面白さで言えば、巧みに焦点をずらして謎の本質を掴ませない
というか、読み進むに従って次々と視点というのか展開というのが変わっていく感じが
面白いです。自分としては、クラシックなミステリの王道である、「グリーン家殺人
事件」的なストーリーを想像していたんですが、当然と言えば当然ですが、もっと
現代的なストーリーでした。でも、クラシカルな雰囲気は漂わせていて、そこがまた
魅力的なんです。
また人物的にも魔女と呼ばれ、レズビアン同士とも噂される3人の女性やそれに対する
刑事達を始め、なかなか魅力的で想像力を掻き立てる登場人物の描写にも惹かれます。
それぞれの登場人物の考え方、生き方にも共感したりなるほどなと思える部分もあって
普通小説としても面白いんじゃないかなと思います。
これが、ミネット・ウォルターズのデビュー作なんですが、次作以降も読みたく
なりました。

テーマ:ミステリ - ジャンル:小説・文学

皇帝のかぎ煙草入れ/ジョン・ディクスン・カー
最近、古典的な推理小説に回帰しております。で、今回は多分20年ぶりぐらいに
再読した「皇帝のかぎ煙草入れ」をご紹介します。

皇帝のかぎ煙草入れ (創元推理文庫 118-11)皇帝のかぎ煙草入れ (創元推理文庫 118-11)
井上 一夫

東京創元社 2000
売り上げランキング : 38314

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

向かいの家で、婚約者の父親が殺されるのを寝室の窓から目撃した女性。だが、彼女の部屋には前夫が忍びこんでいたので、容疑者にされた彼女は身の証を立てることができなかった。物理的には完全な状況証拠がそろってしまっているのだ。「このトリックには、さすがのわたしも脱帽する」とアガサ・クリスティを驚嘆せしめた不朽の本格編。(アマゾンより)

カーという作家は、本格ミステリファンの中でも好き嫌いが分かれる作家で、私も昔は
嫌いでした。(今は好きです)そういう嫌いだった時代に読んだ作品なんですが、
これだけは素直に感心し、面白いとうならされました。すっきりとしたシンプルな筋立てで
おどろおどろしいところもドタバタギャグなところもない、要はカーらしくないんです。
そんなシンプルなストーリーでありながら、手がかりの与え方、トリックのキレがよく、
読み終わった後、「そういうことかー」とうならされるんです。今読んで新鮮な驚きがある
かどうかは分かりませんが、謎解き小説のお手本としておすすめしたいです。

最後に特に感心したポイントを書いておきます。ネタバレなので、読了済みの方だけ
ドラッグしてください。

毛足の長い絨毯で光の漏れるはずがないこと、時計にしか見えないかぎ煙草入れで
しかもそれがタイトルに使われている。(大胆でもあるし、読者の思いこみを助ける
トリックにもなっている)思いこみやすい性格を利用したアリバイ作り、会話のうまさ。



テーマ:本の紹介 - ジャンル:小説・文学

黒死館殺人事件
日本探偵小説史上三大奇書の一つ、「黒死館殺人事件」を読みました。
は~、しんどかった。(笑)

日本探偵小説全集〈6〉小栗虫太郎集 (創元推理文庫)日本探偵小説全集〈6〉小栗虫太郎集 (創元推理文庫)

東京創元社 1987-11
売り上げランキング : 246483

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


古典的な推理小説が好きな私としては、全部読まなきゃと思ってた三大奇書。ちなみに
後の二つは、「ドグラ・マグラ」と「虚無への供物」で、これらはかなり以前に読んで
どちらもすごく面白かったです。で、問題の三つ目なんですが、予想したとおり
すごく読みづらかった。(笑)ただ単に字面を追っているだけという部分も多く、
とても読破したといえる状態ではないです。内容的にも、本筋と関係ない部分が多く
肝心のトリックも「え?こんなトリック?」というものが多く、ちょっとガッカリな
感じでした。まー、読みこなせてないのになんですが・・・。(笑)
舞台設定とか大まかなプロットとしては、すごくいい感じなんですけど。
小栗虫太郎集ということで、他の作品も入ってるんですが、読む気になれませんでした。
どなたか、これを読んだ方はいますか?この作品の魅力を教えてもらえると
うれしいんですが・・・。


テーマ:本の紹介 - ジャンル:小説・文学

ダック・コール/稲見一良
「ダック・コール」という小説を読みました。
読んでいて清々しい気持ちになるような、いい作品でした。

ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)

早川書房 1994-02
売り上げランキング : 64990

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

石に鳥の絵を描く不思議な男に河原で出会った青年は、微睡むうち鳥と男たちについての六つの夢を見る―。絶滅する鳥たち、少年のパチンコ名人と中年男の密猟の冒険、脱獄囚を追っての山中のマンハント、人と鳥と亀との漂流譚、デコイと少年の友情などを。ブラッドベリの『刺青の男』にヒントをえた、ハードボイルドと幻想が交差する異色作品集。“まれに見る美しさを持った小説”と絶賛された第四回山本周五郎賞受賞作。(アマゾンより)

この作品のことは、確か「このミス」で知り、ここでランクインしているくらいだから
ハードボイルドタッチのミステリなんだろうと思ってました。
読んでみると、そこには探偵が出てくるわけではなく、謎解きがあるわけでもありません。
でも、確かに印象としてはハードボイルドなところがあるんです。多分、男の生き様で
あったり、価値観みたいなものが描かれているからだと思います。
一方で、ハードボイルドというと一般的にはリアリズムを追求したものが多いと
思うんですが、この作品では何か幻想的で美しい夢のような印象が強いです。
何とも不思議なところがあるんですが、一つ一つの作品がどれも面白く、ワクワクする
楽しさもあり癒やされるところもあり、それぞれの主人公の行動に対し、共感できる
ところもあります。なかでも、ホイッパーウィルという話では、サスペンスタッチの
アクション映画を観るような感じで非常に面白かったし、密猟志願という話では
老年にさしかかった主人公と少年との関わり合いに愛おしさすら覚えるような感じで
良かったし、物語の展開としてもすごく面白く、特にお気に入りです。

この小説は、野生の鳥をキーワードに、大自然に対峙する人間が描かれたものが
多いんですが、鳥をこよなく愛している感じなのに狩りもするのかとか、
自然が好きで大切にしてるのと同時に銃器に対する思い入れも深いなとか、
矛盾というか違和感を感じた部分はあります。
そういった部分も、主人公なりの価値観と行動を通して伝わってくるものが
理解できると私にはあまり気にならなくなりました。
きれいごとだけではない現実と、男のロマンみたいなものとの両面が
描かれてるのかなーと感じました。

女性の方にはどうか分かりませんが、男ならきっと共感できる部分が多いと
思います。男のロマンや生き様みたいなものが描かれた小説が好きな方は
是非読んでみて下さい。

テーマ:本の紹介 - ジャンル:小説・文学






上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。